flipgridで休校中の学校と子供たちをつなぐ

2020年8月30日Flipgrid

新型コロナウィルスCOVID-19の影響で日本全国の多くの学校が休校に入った。
本校もそのうちの1つ。
私個人としては反対も賛成もない。
与えられた状況に対して最善の対応をするのみ。

Flipgridというオンラインツールで、子供たちの健康観察と1日の振り返りを続けています。
毎日、保護者の端末を使って、動画で近況報告をしてくる子供たちが愛おしい。
これが、私の精一杯。

春休みと合わせると1ヶ月以上の休校措置に、子供たちは不安を抱えているはずだ。
インフルエンザの学校閉鎖とはわけがちがう。
インフルエンザの場合、先が見えている。
今回の場合は、期限こそ限られているが、休校解除の時点で事態が好転している保証はない。
夏休み、冬休みとはわけがちがう。
指折り数えて待つ楽しい休みと、突然告げられた(命を守るためとはいえ)不自由な休み。
不安がないはずがない。

私の勤務校には、一人一台の端末も、アカウントもない。
あったら、いつも通りというかいつも以上の授業を展開する自信が私にはある。
GIGAスクールがもっと早く実現していたらと思わないでもないが、私ごとき末端が何を思っても無駄である。

快適なICT環境はないけれど、管理職と保護者の理解を得て、technologyで教室と子供たちをつなぐことにした。
つかうツールはFlipgrid。
私が普段の授業であたりまえに使っているツール。
普段使っているから、子供たちに説明する必要がない。
普段使っているから、管理職も特性をよく理解しくれている。
参観日で何度も使っているから、保護者もわかっている。
普段使っているものなのだから、こんなときに使わない理由がない。

正直に申すと、一人一端末で、学校と家庭をつないでオンライン授業をやりたい。
ニュースやネットで、オンライン授業をしている様子を見るたび、羨ましくて身も焦がれる思い。
でも、いい歳こいたおっさんが、身を焦がしても、きもいだけなので、置かれた環境の中で最大限できることをやる。

具体的な手順

  • 休校中の投稿用のトピックを設定
  • 手順と投稿内容を説明
  • 保護者に協力のお願いのプリントを配付
  • FlipgridのアカウントQRコードを持ち帰らせる(普段つかっているもの)
  • 平日の各自の都合の良い時間に健康状態とふり返りを動画で投稿
  • 投稿がありしだい担任が視聴してコメント動画を投稿

運用してみて

最初の2日間は土日だったので、子供たちからの投稿はなかった。
保護者に十分な説明がないままでのお願いだったので、協力してもらえるかも不安だった。
しかし、休校最初の平日である月曜日には、全員がFlipgridに投稿してきた。
なんとも愛おしい子供たちである。
この休校が予定通り4月まで続くのか、途中で解除されるのかはわからない。
子供たちが元気に学校に戻ってくるまで、Flipgridでのやりとりは継続していく。