embot体験日記5 授業
embot体験日記 授業
公開授業当日の朝
「今日は皆さんの授業をみにくる人がいます。」
「へー」
「2人です」
「へー」
「embotの会社の人が東京からきます」
「えー!」「まじ!」「めっちゃ緊張する」
そういえば、embotを借りた話はしたけど、その授業をみにくることは伝えていなかった。
ちょっとだけ失敗。
途中で電池が切れたら困るので、全員の電池を交換する。
今思えば、切れてからかえればよかった。
授業開始
お客様が教室に入った途端、教室の空気が固まる。
始業の挨拶の声に張りがない。
気になっているくせに一向に後ろを見ようとしない子供たちを、強制的に回れ右させ挨拶させる。
音楽の授業らしく最初は歌唱から。
「アレクサ、音楽の授業のプレイリスト をかけて」
時々言うことを聞かず、勝手な曲をかけるアレクサが、空気を読んで正しい曲をかけてくれた。
ここから子供たちがいつもの状態に。
授業の流れ
![](https://miee.work/wp-content/uploads/2020/02/IMG_6753-1024x717.jpeg)
いつも通り、市のスタンダードにのっとって授業の流れをマインドマップで子供たちに示す。
ちなみに学習デザインシートはこちら。
記事の終わりに指導案を編集できるワードファイルも掲載する。出し惜しみはしない。
リズム作り
![](https://miee.work/wp-content/uploads/2020/02/IMG_1794-225x300.jpg)
まずはリズムを作る。
二分音符、四分音符、二連八分音符、付点四分音符+八分音符のカードを組み合わせ、2小節分のリズムを作らせる。
前時の経験から、八分音符を使いすぎると、リコーダーで演奏するときに苦労することを知っているので、二分音符と四分音符の人気が高い。
「全部二分音符にしよう」
「それだと5音にならないよ」
「そっか」
いい感じで、学び合っていた。
ワークシートでのリズム作りが終わったら、embotでリズム作り。
新しいファンクションを作り、音符の数だけブロックを追加する。
ワークシートを見ながら、拍数を入力していく。
旋律を作らずに、ドの音だけで再生してみると、自分が作ったリズムを耳で確認することができる。
楽譜を読むことが苦手な子供にとって、正確なリズムを再生してくれる事は大変ありがたいもの。
これだけでも、音楽の授業にプログラミングを組み込んだ甲斐がある。
旋律づくりからリコーダー練習
![](https://miee.work/wp-content/uploads/2020/02/IMG_6759-scaled-e1582333834293-1024x738.jpeg)
リズムが出来上がったら、旋律を入力する。
自分で選んだ音を入力して再生。
イヤホンで確認し、気にいった旋律になるまで、何度も繰り返す。
終わったらembotアプリの画面をスクリーンショットを撮り、トリミングしてAirDropで担任のiPadに送信。
その後、五線に作った旋律を記入し、リコーダーで練習をする。
今回の授業で最もこだわったのがここ。
タブレットの中で音楽が完成してしまっているのだが、あくまでも音楽科の授業なので実際に演奏すること、五線に表す事をやらせることにした。時間がかかるのだけどね。
後から考えたら特に新しい事でも工夫でも何でもなく、プログラミング教育の手引きの中のB分類に記されている、配慮して当然のことだった。
手引きはやっぱりバイブル。
何度でも熟読する必要あり。
発表
リコーダーの練習が終わった後に発表会。
手順としては、embot(エミュレーター)に演奏させてから、リコーダー演奏。
ここで、トラブル発生。
一つは、エミュレーターの音が出ない児童がいたこと。
これまでも、イヤホンやHDMIで音声を外部出力した後、スピーカー出力に切り替えても音が出なくなることがあった。
再起動すれば解決するのだが、授業の残り時間と相談して、embotから出力することにした。
音は小さいが、なんとかなる。
児童数が少なくてよかった。
もう一つは電池切れ。
授業中に電池切れにならないように、朝イチで全ての電池を交換したのだが、1人だけembotが動かない子がいた。
100均の電池を完全に信用すると痛い目に合う。
振り返り〜友達とコラボ
![](https://miee.work/wp-content/uploads/2020/02/IMG_1802-225x300.jpg)
発表が終わった段階で、Flipgridを使って振り返り。
うちの学級は、規模は小さいが一人一端末を無理やり実現させているので、自分の端末を使って振り返り動画を撮影。
振り返りが終わった児童から、友達が作った旋律を自分のプログラムに組み込む活動へ。
embotにはファンクションを共有する機能がない。
そこで、スクショして印刷したプログラムを見て、手入力で組み込む。
ブロック数が少ないから実施可能だけど、複雑になったら難しいかも。
参観にいらしたメーカーさんに要望は伝えたので、実装されることを心よりのぞむ。
次回の授業は
参観日に、あと二小節追加して、動きをつけて完成させることを予告して、参観授業は終了。
音楽の授業とプログラミング教育は親和性高いな。
指導案
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